脳内に溢れ出した”存在しない”記憶
- COMPASS 株式会社
- 1 日前
- 読了時間: 2分
机の上に置かれた一本のロレックス。
ぱっと見は、年式相応のアンティークモデル。
──しかし。
見た瞬間、胸の奥がざわついた。
文字のバランスや針の立体感、どこかが違う。
そんな違和感が、職人としての感覚を刺激した。

裏蓋を開け、ムーブメントを確認。
瞬間──
脳内に、溢れ出した“存在しない"記憶。

中に収まっていたのは、バンパー式の自動巻ムーブメント。
ローターが半回転してバネにぶつかり、“コツッ”と跳ね返るタイプ。
1940〜50年代、オメガなどで使われていた構造だ。

だが、ロレックスでこの構造を見たことはない。
それもそのはず──ロレックスにバンパー式は存在しない。
しかもこの個体、ローターにはしっかりと「ROLEX」の刻印。
見た目だけなら信じてしまいそうな、悪質な1品だった。
中身はまるで別物。
いわゆる“フランケンウォッチ(混ぜもの時計)”と呼ばれるものだ。
外からでは見抜けず、ケースを開けて初めて真実がわかる──
これがアンティーク市場の怖いところでもある。
バンパー式ムーブメント自体は、構造として非常に魅力的だ。
歴史的にも意義のある設計で、オメガなどでは今も人気が高い。
だが、それを“ロレックスの名を借りて”仕立ててしまうのは別問題だ。
どうすれば“偽物”を掴まされずに済むのか?
時計の世界では、外観だけでは判断できない“真贋のグレーゾーン”が少なくありません。
だからこそ、信頼できるルートで、確かな整備を経た個体を選ぶことが大切です。
COMPASSで販売する時計は、すべて職人が分解・点検を行い、
ムーブメントの状態や真贋を確認したうえで整備・保証を付けています。
偽物を掴まないために──、
まずは信頼できる整備士のいる店で選ぶこと。
それが、時計を長く楽しむためのいちばんの近道です。



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